あなたの心の中の「闇」よ。出番が来たぞ。
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おはようございます!
脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
先日、友達が見せてくれたお気に入りの収納ムック本は
イマドキのステキ収納がてんこ盛りの「ざ・白いBOX収納」オンパレードだった。
「で、この本が床に直置きしちゃってるのよね」
と笑う。
そうなんよ。
憧れるけども実践できないというのは、
よくある話だ。
セミナーの時に頂く感想にも
「本などの収納特集をみて、こんなの出来ない」とあきらめる
というお話はたくさんいただく。
やりたいのは、やりたいよ。
目指したいのはそこだ。
でも、諦めちゃうなら、ちょっともったいないよね。
理想と現実のギャップをどう埋めたらいいのか。
今日はそんなところを解決すべく、
思考の訓練をやってみたいと思う。
■「完璧美収納のアラさがし」で自分軸を取り戻す
これは昔、どこかのセミナーでやったことがある
いじわるワークなんだけど、
結構おもしろいから今日はやってみよう。
自分の中にある「イジワル」で「闇」なマインドも
今日だけは開放していい。
人の事をディスッていい。おもいっきり。
ただし、題材はこれだ。
あこがれるよね。白いBOX収納。
でも、憧れて、
自分と比べて、
自分の家の汚さを嘆き、
自信を失い、
やる気を失ってしまっては元も子もない。
それは、この美収納を作ったプロも望んでいない事だ。
私達がこの写真を見て「これは素敵。自分はダメ」という感情を抱いてしまうのは、
この写真が「正解」だと思っているからで
その罠に日本国民のほとんどがハマってしまっているから
今の、この苦しい「片付け難民」が増えていると私は大雑把に分析している。
言っておくが、この写真は「唯一の正解」なんかじゃない。
ちがうよ。あくまでこれは、
『このプロにとっての正解」にしか過ぎないという事を
ハッキリ自覚しなくてはいけない。
だから、この写真をみて「自分はだめだ」などと、短絡的にとらえて凹む今までのパターンを抜け出すために
今から、善良なあなたが今まで封印してきた「ブラックマインド」に登場してもらって、めちゃ暴れてもらおうと思う。
このステキ写真のダメなところを徹底的に暴き、ディスッてもらいたい。
まず私なら、
・一番使いやすいゴールデンゾーンにスキマがありすぎて、おしゃれIKEAっぽいのワイヤーかごの横に、郵便物とか立てちゃいそう。
・食器コーナーに子供のキャラクターもののマグカップを置いたらダメなんですか・・・(´;ω;`)それらはどこに置けばいいんですか。
・下の段の書類引き出しのヨコにもスキマがあるから、そこに子供の薬とか書類とかめちゃおいてしまいそう。
・一番下のおしゃれ段ボールBOXの上に、子供のマフラーとか、クイックルワイパーのふさふさとかのつかいかけとか、コロコロとかつい置いちゃいそう。ふたを開けてしまうのはめんどくさいもんね・・・
などの不安がよぎる。
つい置いちゃう「スキマ」が絶妙に空いているのが気になる。
つい置けるスペースがあるのは助かるが、絶妙にあちこちにスキマがあるからいろんな場所に突っ込んでしまいそうなんだ。
あと、
・全部の色が統一されていてステキなんだが、だからこそ、一つでも色のごちゃついたパッケージのものを置いちゃうとめちゃ目立ちそう。それが片付けモチベに繋がるのはあるかもしれないが、ここまでスキマを維持して、色を制限する事が今後何年も続けられる人ならば、そもそも片付けに悩んでいないのでは。
などの気持ちも起きた。
「あえて見せる」と言う言葉が、この人の「キレイな状態を作れば、それを維持したくなる」という考え方を表している。
わかる。それは短期的には効果はある。
でも、結構な率で、いつか破綻するんだ。
こんな収納を無理なく長期的に維持できる人は、
かなりの時間と心にゆとりのある「インテリア・暮らしの達人」に限定されると私は思う。
美収納の弊害はそういう「インテリア・暮らしの達人」のモデルを
時間や収納スペースがなく、
片付けてくれない家族と暮らしているような
片付けに悩む人への処方箋として見せる事だ。
だから、「これが唯一の正解ではない」と
はっきりと自覚する事が大事なんだ。
あくまでこれは、ステキ収納の「一例」であって、
マネしてもいいし、違うと思えばマネする必要はない。
さっき言ったように、この収納にも欠点がある。
「見せるために、効率を度外視している」という点もその一つ。
これは、インテリアなんよ。
雑貨屋のディスプレイみたいなもんなんよ。
色を制限し、スキマを作れば
ステキに見えるのは当たり前。
では、こちらはどうだろう。
さあ、こちらの収納をあなたはディスる事が出来るか。
私なら、
・収納BOXと棚板の間にスキマがないから、「ポン」て投げ込めない💦
いちいちBOXを引き出し→モノを中にいれて→BOXを元に戻す
なんて3アクションも出来んわい。
・もし家族が間違えてモノを入れたら、
探すときに全部のBOXを開けて見なきゃあかんのか。
・すべてのBOXにイイ感じにモノが詰まっているのかな。よく似た大きさのものがこんなのもあるのか。
このボックスをやめたら、結構ほかのモノも入る大容量収納空間なのでは・・・。
・本当はもっと小さなBOXや、もっと大きなBOXのほうがちょうどいいモノも存在したのでは。
このボックスを並べる事が第一優先になっていないか。
そもそも、全てのモノをBOXに入れて収納する理由はなんなのか。
そのまま直置きするのが一番楽なはずなんだが、やはり見栄え重視と言う事なんだろうな。
オープン棚の見せる収納が増えている弊害か。
扉がついていたらもっと楽に収納できるのにな。
なんならロールスクリーンでバッサリ隠してしまえば楽なんだが・・・。
私ならそうするな。
みたいな気持ちが湧いてきた。
皆さんはどうだろうか。
では、もういっちょ。
「畳むまずすべてをハンガー収納に」
この説も有名で、多くの人が影響を受けた。
別にスペースがある人はそれでもいいんだけど、
この「すべてハンガー収納」のデメリットは
なんせ「収納スペースを取る」と言う事だ。
楽だが、空間をめちゃ食う。必然的に「収納スペースが足りない」という弊害を生むのだ。
だから、この説をうのみにしたら、いろんな不満が外に向く事になる。
うちは収納が狭い。
広い収納がある家に住めない。
お金がないからだ。
旦那の稼ぎが低いからだ。
・・・・
いやいやいや。
畳めばいい話じゃん。
ハンガー収納を必要最低限にして、カットソーや畳めるボトムスなんかは、ガンガンたたんで棚に置いとけばいい。
おそらく収納スペースはそれだけで激減する。服なんか捨てなくても、全然入るんよ。
畳むスキルを磨くだけで、
収納スペースが少なく、コンパクトに暮らせるとしたら
めちゃ住居費、浮くよ?
畳むのをめんどくさがって、
広い家に住みたがって、
そのローン返済のためにパートにいって、
疲れて、
片付けが面倒になって、
畳めなくて・・・・
もし、こんなサイクルに陥る前の段階にあなたがいるのなら、
ちょっと立ち止まって、この写真を見て欲しい。
ハンガー収納だけが、解決策ではない。
これは、あくまで一つの提案なだけだ。
出来る人がやればいい、究極の手抜き技の一つであり、
そこまで憧れるようなもんでもないよ。
ハンガー収納は、型崩れもするし
服を丁寧に扱う気持ちも薄らいでしまうものだ。
■まとめ
どうでしたか?
普段人をディスったりしないあなたが
まさかの「プロをディスる」という悪行ワークに戸惑った人もいるのでは。
でもね。
どんなに権威のある人の言葉でも
うのみにしない、というのは
この情報化社会の現代を生きるために必須のスキルだと私は思っている。
正直、全ての情報は、正しいが正しくないか全くわからない。
みんなが信じている「三年着ない服は捨てろ」説も、私は違うと思ってる。
自分自身で判断するしかないんよ。
いろんな情報をとりつつも、うのみにせず、知識として溜めて置いて
それをもとに、自分なりの考えを創り出すしかない。
だから、
この一見完璧なプロによる美収納をディスるというワークを皆さんにやってみて欲しかった。
よくあるエゴを喜ばすために人をディスるって意味じゃない。
自分はこう思う、という意見を持ってほしいんよ。
あなたはそう思うのね。
でも、私は、こう思う。
そう思えた時、劣等感は世界から消えるんじゃないかと思う。
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