「結婚するまでは家事の一切を母親がしてくれていたから、結婚して一気に、料理も子育ても、もちろん片付けも、全てゼロからのスタートでした。」
今日お伺いしたオーガナイズのお客様の言葉です。
これ、特種なケースじゃありません。
かなりの割合、もしかしたら過半数が、このパターンに近いのではないかと思います。
そして、それが今の「片付け」に悩む人達の問題のベースとなっているのではないかと、思うのです。
こんばんは(‘ω’)
家庭科教員免許を取ったにもかかわらず、家庭科の先生にならなかった、
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
目次
■「家政科」は人気がないから無くなっちゃった!?
私は、四国の某大学の家政学部出身です。
具体的に言えば被服学コースですが、基本的には「家庭科の先生」になるためのコースです。家庭科全般、なんでもやります。
でも、私、就職の時に偶然見つけちゃった「インテリア」の会社に一目ぼれして、家庭科の先生にならなかったんですよねー。
なんでかって、だいたい、すごく大雑把な人間だから、調理実習とか、絶対「塩何グラムだって?そんなのテキトーだよ。いちいちそんなん、計ってらんないよ!」なんて言ってしまいそうだったから、ならなくて正解なんですケド・・・。
と、話が脇道にそれましたが
家政学部って、今はあまりないみたいですよね。
私の母校もすっかり跡形もなく消えてしまって、今はなんだか「生活科学部」的な名称に変わっているそうです。私も「家事は総合科学だ!」とか言っているから、似たような発想なのかもしれないけど・・・。
「科学」とかに言い換えないと、今一つ賢そうに見えなくて人気が出ないっちゅーあたり、
「家事」や「家庭科」が、あまり大切だと認識されていないことの現れなのかもしれません。
■学校でもあまり力いれて教えてくれないのに、家でも教わらない「家事」
でも、「家庭科」「家事」を軽んじるのは、学校ばかりではありません。
昔なら母親がいろいろと、時には口うるさく教えてくれた「生活の知恵」は、
今ではほとんどしっかりと伝えられていないように感じます。上記のお客様のような声を、オーガナイズ現場でよく聞くからです。
「団塊世代以降の親は子供にあまり【家事】を教えていない。」
考えるに、一つ目の理由は
我が家も含め、今の子供はなんやかんやと忙しく、家にいる時は死んでいるように寝ているか、ケータイ・ゲームに夢中です。
親としても、「えー、めんどくさい」と顔に書いてあるような娘に、わざわざ教えながら家事をするよりは、ちゃちゃっと自分でやったほうが早い。仕事から帰って短時間で家事をこなすためには、子供に教えたりする時間が、親にだってないのです。
仕事も忙しい。みんな、忙しい。
もう一つの理由は、
【家事】という仕事が「お金を生み出さない非生産的な仕事」だという位置づけとして、軽んじられているから・・・ではないかと思うのです。
■「お金を生み出さないと労働として価値がないに等しい」
今はそうでもないかもしれませんが、私なんかは「専業主婦は一円も生み出さず養ってもらっているから、贅沢をしてはいけない」なんていう、全くあほくさい論理に支配されていました。
本当はそうじゃない・・・けど、そう思わされる「空気」が社会に蔓延していました。親はともかく、田舎のおばあちゃんなどにも、「専業主婦してのんきやな。パートくらい出られるだろ」的な事も言われたり、聞いたりしましたし、
知らず知らず、「専業主婦」である事によって、自己肯定感は低くなっていきました(ほかの理由もあったけど。)
だから、子供が大きくなってパートなどの仕事をするようになってからは、羽が生えたように
・買いたいものは、少し高くても買ってもいいというメンタルが育つ。
・疲れていたら家事の手を抜いてもいいというメンタルも育つ。
といった変化が現れてきました。
「専業主婦」=「奴隷」として、完璧に家事をしなくては・・という呪縛から解放されたと同時に、
「お金」至上主義となり、自己中心的で、自分から家事を軽んじるようになってしまったのです。
少し誇張して書いていますが、構造としては同じです。
結局、私は家庭科の専門家でありながら、
本当の意味での「家庭科」の価値について、気が付いていなかった
と言えます。
■外注によるサポートだけではなく、別のアプローチが必要かもしれない。
自分が専業主婦の閉塞感から、仕事を持つことで解放された気持ちになった経験から、やはり女性も仕事を持ち、「お金という形の評価」を得ることが喜びと感じる人がいるのはわかる。
自分の持つ能力を発揮できる場が「外の仕事」ならば、それを精一杯応援したい。
だからこそ、ライフオーガナイズサービスのような、「暮らしのベース」を整える家事外注サービスやサポートコンサルティングは必要不可欠になる時代だと思っていますが、
それとは別に、「今の時代にあった家庭科教育」も必須だと思います。
なぜなら、外注のみで一生は暮らせないから。
本来、家事は総合的な知識の集積であり、高度でクリエイティブな行為。
外注サービスを受けるにしても、最低限のスキルはやはり必要です。
■家族の一生を彩る「ライフスタイル」をどうクリエイトするか。ママは総合ディレクター。
インスタでイイねを稼ぐような、職人級の「おしゃれ収納インテリア」や「キャラ弁」は、家事ではなく、高度な「趣味」です。(←あくまで竹内説)
そうではなく、全体のクオリティをそこそこ維持し、しかも自分に無理のない範囲で
毎日の「地に足がついたルーティーンの家事」を、静かな情熱をかけて楽しめる事。
どれくらい「家事」や「仕事」や「子供」にエネルギーを配分するか。
自分のキャパを把握し、何を切り捨て、何を誰かに任せるか。
そして
「何を大切にするか。」
家事とは、母親とは、家族の総合ディレクターです。
■まとめ「まずはじめにすること」
なーんて、いろいろ書いたけど、難しい事は考えなくてもいいんですよ✨
まずは、あなたの本心からの「理想のゴール」を見つける事です。
誰かの真似じゃなく、あなたの心の中の答えを、わからないなりに・・でいいので、言葉にすることにチャレンジしてみましょう(^^)。
きっと、次の行動の糸口が見つかります。
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理
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