特にミニマリズムを推奨しているわけではないし、
実際に我が家はどちらかと言うと、こまごまとした置物を置いてある印象だと思います。
三年ほど前に、ライフオーガナイザーの自宅が掲載されたムック本(100%リアルキッチン/KADOKAWA)に募集がかかったときに、私も「我こそは!」と写真を送ったのですが、
居並ぶライフオーガナイザーの自宅キッチンがあまりにもスッキリとモノが外に出ていなくて💦(その時は、自分が投稿すれば、他の投稿者の写真が見られたのです。)
ちょいと場違いなカンジかいな・・・と思ったものです。
しかし、結果的には我が家は見事採用されて、(東京から撮影陣とともに、超活躍しているライフオーガナイザーの鈴木尚子さんまで一緒に来てくれたのでびびりました。めちゃくちゃ面白い方で、阿波踊り空港にお出迎えにいくと、登場一発目からギャグをかましてくれたのには、度肝を抜かれました。余談が長い。すんません。)
お片付けのプロだからといって、超スッキリを目指さなくてもいいんだー、と
ライフオーガナイザーの懐の深さを感じたのでした。
■「モノを持たない」の解釈
「モノを持たない暮らし」とか言うと、超ミニマリストを想像するかもしれませんが、
そうではなくて
家主の趣味が垣間見える空間は、
ただただスッキリと、モノが表に出ておらず、
キッチンショールームみたいな空間よりも、趣がある。と心で思っています(書いてしまったけど。これもあくまで私個人の意見(^^)ですので。)
出しっぱなしにしていても絵になる「道具」しか所有しない・・という、何かの本で読んだ価値観を素敵だと思ったのはいつのころだったかな。
日本にも、世界にも、
鍋一つ、ペッパーミル一つ、まな板、包丁にいたるまで、
使い込むほどに味が出る名品というものが存在していて、
少しばかり高級でも、一つずつ買いそろえる楽しみは、
以前の職場であるインテリアショップで学びました。
モノづくりの背景まで知って買ったものは、使う度に大げさじゃなく背筋が伸びますし、
その物に見合う使い方をしようと、勝手に思うのも不思議なもの。
こればかりは、実際に買ってもらって、使ってもらうしかご理解いただけないのですが・・。
■「良いモノを買うのは金持ちしか出来ない事」と思っている限り、今のループから抜け出せない。
誤解を招く事を承知の上で、ぷるぷる震えながら言わせてもらうとしたら、
「よいモノを買うのは金持ちのする事だ」と考えている限り、今の日本で多くの方が陥っている「片付かない」「モノが多すぎる」「捨てられない」という
イライラ・うんざりのライフスタイルから抜け出す事は出来ない・・・、という事です。
途中を端折って、ばくっと結論を言うと、
「安物は満足度が低いから、たくさん買って自分を満たそうとする。」
だから、 必然的にモノが増える。
という事。
「お金が無いから、いつも服はプチプラよー。」と言いながら、クローゼットが密度120%な人。
「ストレス解消は買い物が一番。」と言いながら、毎週ゆめタウンとか行って、何かしら買ってしまう人。
生涯的なトータルコストは、良いモノをたまに買う人と、どちらが上でしょうね。
私も典型的な後者の生き方をしていましたから、
買い物の楽しみを奪われるのはつらいのはわかるし、
プチプラでも結構使える事も承知の上で、
それでも、これからの時代は
「モノは大切に長く使い続ける事ができて、出来るだけ捨てずに済む方法を模索しなくてはいけない。」と、理解した人から、声を上げていく必要があると思っています。
コストだけの問題ではない。
なんのためか。もうあなたにはお分かりだと思います。
「モノを持たない暮らし」への転換期。
私たちライフオーガナイザーを含むお片付け業界が果たすべき役割の一つは、
意外と地球規模だった・・・的なお話。
徳島お片付けラボ エクリュプラス竹内真理
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