家作り

「自分の意見が反映されていない家に愛着が持てません」に対する回答例

恐怖!難しい質問に答えてみるシリーズ。

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こんばんは

脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。

昨日のzoom会議で上がってきたこちらのご意見。

「ほとんど旦那の意見で建てた家に愛着が持てません。」という問題に無謀にも答えていきたいと思います。

 

■「ほんなアカン旦那、捨ててしまえ」

 

家事をするメインの人に合わせて、その人が気分よく家事ができるように配慮するのが思いやりってもんです。

自分の仕事のショールームとして建てたい気持ちはわかるけど、

それを奥さんにきちんと説明して、理解してもらえるように努力したのか?

していないから、こんな発言が飛び出すんだろう。

あなたは、あなたの奥さんの気持ちをどう考えているのか。

モデルルームかなんか知らんケドも、

そんな自分よがりな、想像力も欠如しているような人が、

良い家を建てられるなんて到底思えません。

残念ですが、その家にかけた建築資金は、どぶに捨てたようなものだと思ったほうがいいです。

 

■なーんて、言いたいところだけど、それでは終了なんで、別の案。

 

なんてね。

言いたい気持ちはあるけど、そうもいかんよね。

確かにご主人様のひとりよがりは、ちょっと残念ポイントではありますが、

そこにばかりフォーカスしてしまうのも、大人げないというものです。

 

まず大切な事は、旦那様はご自身の建築のお仕事のモデルルームとして、

一生けんめい考え抜いて家を建てたという事です。

 

モデルルームとして

お客様が家に入ったときの『わあっ✨素敵✨』という気持ち

を最大限高めるようにつくられている家は、

そのぶん、

バックヤード(家事動線・水回り)に配慮が無かったのかもしれません。

 

それは、それだけ旦那様にとって、

「家事」という仕事に対する意識が薄かった証でもあります。

 

家が整い、暖かい食事が作られ、清潔な服がタンスに入ってくるまでに

どんな工程を経ているのか、ほとんど考えていなかったし、奥様に聞く事もせず、家を建ててしまった。

 

 

でも、それは旦那様だけの話ではないのですよ。

他の建築業者のオジサマたちや、家を売る営業マンさんたちも、

ほぼ似たり寄ったりの考え方で、家を作っています。

 

というのも

「モデルルーム」が

「入ったときの『わあ✨素敵✨』というインパクト」

を最重要ポイントとして設計されるのには理由があります。

 

「広い」「解放感」という価値観がかなり上位に来て

「家事動線」などは、

コストや面積などの制約がある場合、重要度が下がる理由を

ちょっと体験してみましょう。

 

■「第一印象が全て」イメージで売り、イメージで買う「家」

 

リビングから空が見えるって最高!

 

リビングに入った途端、吹き抜けから見える青い空。

広いリビングには素敵なソファ。そこに差し込む南の大窓からの光。

さわやかな風が吹き抜けるような気持ちのいい明るい空間。

 

今のカーテン閉めっぱなしで、オモチャがシワしわになった薄いラグの上に転がっていて、踏んだら泣けるように痛い、あのちょっとじめっとした、くらいリビングと比較したときに、

真逆のイメージをガツンと見せられたら

それはもう強烈に「家を建てたい!」と思わせる事ができるでしょう

 

もし、これが、リビングから入ったときに、

ふつうサイズのリビングがこじんまりと存在して、

南の大窓もなくて、吹き抜けもなくて

ほんとうにふつーの白い四角い部屋だったら、

おもしろくないわね・・・

実は裏側のバックヤードが、ものすごく考えられていて、

家事動線も良くて、洗濯動線も最高で、

ファミリークローゼットも完備していて、

なんなら、ちょっとした家事ができて子供も遊べる

「第二の裏方リビング」まであったとしても、

 

イメージ的に、入ったすぐは「ふーん(なんだか普通でつまらないね)」って思っちゃいません?

 

今、こうして旦那の建てた「ステキリビングのある家」の「家事動線」に文句を言っているあなたも、

別のモデルルームを見に行った時、第一印象でそう思ってしまわないと、はっきり断言できますか。

 

あなたの抱える「不満」は、多くの人が「家を建てた後」にやっと気が付く事なのです。

 

「家」というものの本質がわかっていなければ、

家作りの考え方を少し学んでいなければ、

このモデルルーム第一印象でガツンとやられる「ステキ刺激」の罠に、

あっさりとはまってしまいがちだという事。

 

いや、ハマる人が多いからこそ、

今でもこうした「ステキ刺激戦略」が、家作り業界で繰り広げられているわけです。

 

つまりは、受け手側、私たち「家を建てる側」、消費者側の問題なんです。

 

良い家を増やしていくためには、まず、私たちから賢くなっていかなくてはいけない。

 

「モデルルームのような素敵な暮らし」は本当に自分に合っているのか考えた事はあるか。

 

 

 

なんて、またしても

えらそうなことをまた書き散らかしてしまったうえに、

なんだかはじめの文脈から外れてしまっている私ですが、

必ずもとのネタにもどりますからお許しください。

 

長くなったので二つに分けます。

 

 

 

徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理

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