賢い施主になる

【2024年総括】竹内流家づくり決定版「失敗しないローコスト収納の考え方」

家づくりの収納の失敗の定義とは「お金をかけたのに使いにくい」ではないか。

今日はお金をかけずに使いやすい収納について考える。

 

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おはようございます!

脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付け研究所員の
エクリュプラス竹内真理です。

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2024年ももうすぐ終わり。

 

今年は2件の家づくりに関わり完成させる事ができた一年でした✨

収納インテリアのプロとして、

家づくりに関わった結果、

確信した事があるから、それを今日はお話しするね。

 

 

ご質問にはブログでお答えします。お気軽にどうぞ。

 

 

 

🔳大型収納内部はからっぽでいい。市販の棚で自由にレイアウト

 

インスタなどの「ルームツアー」動画などを見ていたら、

素敵そうな収納導線に作り付けの棚がびっちりついている状態をよく見かけるから

ついつい、収納プランとして作り付けの棚を導入したくなるけれど

 

実際のところ、私は「作り付け収納」には懐疑的だ。

その理由は三つ。

・空間の使い方が限定的になる

・可動だなといえど取り外し、移動が予想以上にめんどい

・コストが地味にかかる

 

ルームツアー動画を配信する側としては

撮影するときは

どうしても家の引き渡し前の空っぽな状態で撮ることになる。

そんな時に、空間に何もなかったら、素敵収納」には見えんから

つい棚を作りたくなるのは同業者としてよくわかる。

 

お客様側としても、

そんなインスタに脳が毒されているし(言い方)

「出来るだけプロがいるうちに色々と工夫してもらいたい」と依存的な気持ちになるのだろうと思う。

何でもかんでも「これはできますか」「じゃあ、つけといてもらおうかな」などと思っちゃうのは仕方がない。

 

実は可動だなを壁一面につけるにも

万単位のお金がかかってくるけど(市販のスチールラックなら5,000円くらいで済む)

家づくりの途中はコスト感覚が麻痺してるから

つい「後悔しないように一応・・」と思っちゃうし

 

実際のところ

家が仕上がった後から

自力で壁に何か取り付けるのは

下地を見つけなあかんし、難しいからね。

 

 

見える場所ならば作り付けの固定棚は

スッキリしていて見栄えがするから

本当に必要な場所に、

よーーっく考えて作り付けの棚を作るのは

もちろんいいが、

 

未来のライフスタイルの変化を

長期的視点で見て

「本当にパソコンカウンターがリビングに必要なんか」

「小さな机を置くことで代用できないか」などと

一旦立ち止まって考える必要はあると思うよ。

 

話は脱線したが、

以下の写真のようなクローズド型の「ファミリークローゼット」ならば

ハンガーパイプ(もしくは枕だな+パイプ)だけで、

下の部分は手持ちの棚などを

配置して工夫することで十分だし

 

こちらのお宅などは、

手持ちの家具が多かったから

ハンガーパイプすら、

片方にしかつけていない。

(天井が低いのと、手持ちの棚のたかさが高かったのであえてやめた)

 

 

あまりにも空っぽの収納を提案したから

引越し時には収納を手伝おうかと思ったが、

全然一人で綺麗にここまで出来ていて、

今まで片付けに悩んでいたのは、やはり家の間取りのせいなのか・・・と思うくらい。

 

いや、間取りのせいというよりも、

リフォームして気分一新すれば、やる気も出るよね。

片付けのやる気が出ないのは、「その家に不満がある」という心理的原因が潜んでいるのかもしれない。

 

結局は、その人の片付けスキル、ではなくてほとんどの場合「心の問題」なんだ。

 

 

 

🔳【おすすめ】キッチン脇の「死角」は忙しいママの名サポーター

 

まあ、とはいえ、

新しいうちは張り切って片付けをしても

二、三年たつと日常となって片付けモチベが下がるのは当たり前だ。

 

そんなにズーーっと気を張ってられないしね。

 

散らかる時もある。

後回しにしたいこともある。

段ボールを一時的に置いておきたいこともあれば、

ちょっとカバンをそこら辺に置きたい時もあるだろう。

 

そんなママの「人間ぽさ」を助けてくれるのが

この「死角」だ。

 

こちらのちょっとした「死角」は

玄関からも、リビングからもびっくりするくらい見えない。

ちなみに同じスペースでも、リビングからはこんな感じの素敵収納達人に見える。

お客様自身が作った収納の仕組み。収納ケースをナチュラル色と白で統一。普段の研究の成果がここに現れている。機能的‼️

 

すっと隠せる「見えない壁」や「見えない隙間」くらい

主婦を助けてくれる存在はない。

うちにもそういう「死角」があるが、本当に助かる。

 

忙しいんだから、そんないちいち、ものをしまうのに

収納ケースを開けたり閉めたりできんのよ

すん、と置きたいんよ。

で、片付ける時は、まとめて後でやりたいんよ。

 

だから、私はいつも「ちよっとした死角」をなんとか作りたい。

コストもかからないし、劇的に便利になる。

 

 

 

🔳既存の収納スペースの一角を、子供のコーナーとして「貸す」

 

 

また、子供の持ち物が何かと細々と多い小学生時代。

部屋にいちいち持って上がるのがハードルが高いような幼いときは

普通に作った収納の一部を子供のために譲ってあげるのもいい。

(あくまで「子供コーナー」として作り込まない。)

 

「このスペースをあなたのコーナーとして使っていいよ」と責任を与えてあげれば

子供なりに工夫して収納を楽しむ事ができるはずだ。

(その分どんなにぐちゃぐちゃでも勝手に片付けたり口を出したりしない事が大事。)

 

こういうスペースは多分高校卒業後、独立して家を出る頃まで有効で

思春期にリビングにものを置きっぱなしされてあなたがイライラすることを防いでくれると思われる。

 

そこまで大容量である必要はなくて(逆に小さいくらいの方がいい)

取れる範囲での「個人ロッカー」的な感じのスペースがあれば、

限られたスペースを有効に使うために、

無駄なものを置かないなどの工夫をするようになるからいいんじゃないかと思う。

 

 

 

 

こんな感じ↓で、ランドセル置き場も、きっちりと作り込みすぎず、ラフな感じがまたいい。

子供に考えさせる余地を与える事が、自立への道だと

個人的には思う。

 

自分のスペースを誇らしげに見せてくれた。お気に入りが上手に収納されている。素晴らしい✨

 

 

 

🔳実家の敷地内リフォームだからこそ、叶った夢

 

元々は、周りから「敷地内同居はやめた方がいい」と反対されていたというお客様。

 

でも、実際に敷地内同居を決めてみて、本当に良かった、としみじみおっしゃっていた。

 

おじいちゃんやおばあちゃんと子供達が仲良く遊んで、子育てを手伝ってくれる。

自分たちの家事の負担もサポートのおかげで少なく、

自分の仕事に集中できる。

子供達のために教育資金も残せるし、

いろんな経験をさせてあげる経済的余力も残す事ができる。

もちろん自分たちの楽しみも諦める必要はない。

 

同居はうまくいかない、と

頭から否定してかかるのは損だと

このお客様を見て思う。

子育ては働く夫婦二人だけでは

難しいからだ。

それに新築一戸建てを

土地から買って建てるのは、

もうすでに金銭的に負担が

大きすぎる時代が到来している。

 

 

家族みんなのことを考えた時に、

「親の近くに住む」という選択肢は

場合にもよるだろうが、

捨てたもんじゃないと

考える若い人が

もっと増えればいいなと思う。

 

お互いが、賢く、優しく、おおらかに。

干渉しすぎず、遠慮しすぎず、

自分らしさを失わないように・・・

それぞれが絶妙に

バランスをとることが、何より大事だ。

 

その時のために、

私もこのご家族のように

「同居して良かった」と

思える親になっておきたいな。

なれるかな。なれたらいいな。

 

・・・いや、同居はちょっと大変か。

敷地内同居・・・、

近所に住む・・・まあ、

未来のことはわからない。

 

 

 

 

クロスセレクトも、お客様主導で。情報が溢れる今、インテリアコーディネーターの仕事は、選ぶことではなくて「バランスを見てあげること」に変化しつつある。インテリアは本人の好きなようにするのが一番うまくいく。今回のセレクトも秀逸。アクセントクロス、とてもいい感じ✨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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