家庭科・エシカル消費

【絡み合う糸】「家政学」と「オーガナイズ」と「SDGs」と

こんにちは!
ゴールデンウィークも明けて、ぼんやり頭を振り絞り、現実世界に帰って来ました
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。

やらなきゃいけない問題を片っ端からやっつけています。

そのうちの一つ、

5月26日、四国大学で行われる日本家政学会 第71回家政学会シンポジウム

140年ぶりに成人の年齢要件が変更され,これまでよりも早い段階から生活にまつわる責任ある意思決定をすることが若者に求められています.若者の自立と早期化した自立を支える教育を改めて考えるとともに,安心・安全な消費生活を支える消費者行政との連携を考える機会として今回の講演会を企画しました.一般の方も無料で参加できます.

その中で、「SDGs達成に向けた地域の取組」と題した基調講演とパネルディスカッションがあるのですが、

シンポジウムのパネラーになぜか私がいるというミステリー。

私、その中の一人として登場します。

5月26日ゆうたら、もうすぐやないか・・・。私、こんな場で何を言えばいいんじゃ・・・。

という事で、今日はシンポジウムに向けた頭の整理を。

■オーガナイズで見えてくる「自分の残念な消費行動の癖」

「オーガナイズと消費者教育はつながっている。」

鳴門教育大学の坂本教授は、いつもこう言ってくださいます。

私もその通りだと思います。

「片づけ」の対象物は、その人が購入した(いただきものもあるが、ここでは省く)「モノ」です。「モノ」が多すぎるのは、「捨てられない」からと思いがちですが、まずはじめに「買っている」んですよね。

片づけられない問題は、「買い方」つまり「消費行動」の問題でもあるのです。

・「まだ使える」ものがあるのに、あなたはなぜ、新しい似たような用途の物を買ってしまったのか。

・「着ない服がクローゼットに一杯」といいながら、安易にまた「安いから」と服を買うのはなぜか。

オーガナイズをして、はたから一切の干渉を受けずに、ただ「モノ」と「自分」が向き合う時間を持つことで、「なんで買ったのか」という疑問が自然と湧き上がってきます。

たとえば、従来の片付けのように「一年着ない服は捨てましょう」「ときめかない服は捨てるべき」誰かのメソッドに従う事は、簡単ですが、実は自分の判断力を養う事にはつながりにくい。

今の現状を生みだしたのは、残念な自分の「買い物」の癖のせいだ。

・・・という事に、誰から言われるでもなく自分で気が付く事。つまり「意識」することで、モノの見方が反転します。

■「無意識」から「意識」へ

私たちは普段、そんなにめちゃくちゃ考えて買い物をしているわけではありません。

「なんとなく、在庫が家になかった気がする」「安いから買っておけば得する」「ちょっと便利そうだから買っておく」「CMでよくみる流行のアイテムだ。買ってみるか」

買物という行為は、一瞬の快楽を得られます。

買った後どうなるか、そんな先のことなんて、ほとんど考えずに買う事が多いのが私たちです。

それは片付けの現場を見れば、とてもよくわかります。どれだけ多くの「まだ使えるモノ」が不要になっているか、片づけ作業の時に排出されるゴミの量を見れば納得していただけるでしょう。

これらほとんどのモノは廃棄にまわりました。

しっかりと考えて買い物をしたなら、そんなに大量の物を捨てる羽目にはならないからです。

「無意識」の買い物は、多くの無駄を生み出しています。

そして、おおざっぱに、誤解を恐れずに言うとしたら、

私たちの「無意識」に巧妙に働きかけて、財布を開かせるのは、企業の仕事です。

モノ余りの現代において、本来はいらないモノを買わせる事こそ、生き残る手段だからです

徳島お片付けラボ作業風景

安いものを大量に作り、大量に売る。

当然使い切れず、購入されたものは住居を圧迫するか、資源の無駄として環境に負荷を与える。

地球の事なんて大げさな・・・と思っていましたが、足元にあるのは紛れもなく「地球」でした。お金儲けも幸せも、足元(地球)が元気であればこそ・・・。

「意識的な消費者になる」という事は、これらの負のサイクルからの脱出の唯一の手段です。

私たちから、始めなくては社会は変わらない。

 

■【SDGs】地球を守るために出来る事は、私たちの暮らしの足元に埋もれている。

捨てられないからモノがあふれる・・のではない。余計なモノを買いすぎていないか、振り返るための【全出し】

持続可能な世界を実現するための17の項目【SDGs】。とても壮大なテーマで、ともすれば私たちにはあまり関係ないかのように思えてしまうけれど、そうではありません。

特に私たちが持つ一番の力というのは、この「消費行動」にあります。

何を選び、何と共に暮らすのか。

教育のためにと思えば、つい財布を緩めてしまう。悪い事ではないけど、使い切れている?埋もれているものも、かつてのアナタのお金であり、だれかの労働であり、製造、輸送、すべてにエネルギーがかけられている・・・。

その「商品」の背景にまで、私たち消費者一人ひとりが意識を向ける事が出来始めたら、それは大きなうねりとなります。

地球の裏側のちいさな蝶の羽ばたきが、影響を起こしてハリケーンになるという例え話「バタフライエフェクト」。私たちの行動も、同じ。

 

自分たちだけが、安いモノを買えて得すればいい?

生産者や、環境なんて、知ったこっちゃない?

そんな風に割り切っている人は、本当は少ないはずです。

多くの人は、ただ「知らない」だけ。

「モノ」を買う事によって生じる「責任」について、子供たちと一緒に考えたい。

商品が抱える巧妙に隠された見えにくい問題について、知識を得て、意識を向け始めたら、私たちはきっと行動が変わってくるはず。そう思っています。

以上、日本家政学会 第71回大会シンポジウムに向けての思考の整理でした💨

お付き合いクダサリ、ありがとうございました!

はー、大丈夫かしら…私・・・・。

 

 

 

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