CADパース全盛の今だからこそ、アナログな手描きの「特別感」が効果的です。
あなたの専門性を伝えるツールとしても。今日はそんな手描きパースと私の出会いから今に至るまでの自分語りを少々。
手描きパースが私の人生をずっと支え続けてくれたことが伝わればいいなと思います。
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おはようございます!
復刻手描きパース
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
片付けのプロ、
インテリアコーディネーター
・・・
なんやかんやでこまごまと肩書きがある私ですが、
私のスキルの中で
一番歴史が長いのは、
実は「手描きパース」の技術なんです。
コロナ禍のなかで生み出した
へのお申し込みも増えてきつつあり、
手描きパースの良さがじわじわと復活してきているのかな・・・❓
と実感しています。
とすれば、マスターするのは早い方がいい。
手描きパースをより身近に感じてもらい、
実践で使える人をもっともっと増やしたい。
だって、それがお客様の感動を生み、
仕事の効率化にも繋がるし
何より、手描きパースはなんか「あたたかい」んです😄。
と言うことで、こちらのブログでも、
そんな私の「バース描き」としての視点からのブログも書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
目次
■パースと私の出会い
それは小学校四年生くらいの時でした。
絵を描くのが好きだった私は
「部屋の絵」を描きたいと思ったものの
「部屋を立体に描けない」ことに気がつきました。
そこで私の父が
「四角を書いて、真ん中に点を描き、そこから四隅に向かって線を引くと立体になるよ」
と教えてくれたのです。
「ほんとだ」
四角に四本のひげが生えたようなイラスト。
それが私とパースとの出会いでした。
■遠近はかけても、正確な寸法が書けない
そんなちょこっとした父親のレクチャーで
私は「なんちゃって遠近法」をマスターし
ご満悦でお部屋のイラストを描いて楽しんでいた私ですが、
中学校の時にまた一つの壁にぶち当たりました。
「床のタイル模様が正確に書けない」
手前に向かってどんどん広がる遠近法はわかる。
でも、その広がり率がわからなければ、正確な市松模様が書けないことに気がついたのです。
■ユーキャンで基本をマスター
床の市松模様が書けなかったことで
「私にはちゃんとした遠近法は書けない」
と言う自覚があった私は、高校生の時に
たまたま母の友人から持ちかけられた「造園パース」の依頼を断りました。
しかし初めての大人からの絵の依頼を逃した悔しさから、
ユーキャンの通信講座で「建築パース」を学ぶことを決意しました。
卒業前で暇だったこともあり、
製図版に図面を貼り付けて線を導き出す従来型の正統な建築パースの基本を
根気良くマスター。
■ヤマハのキッチン研修で簡単パースを学ぶ
そんなこんなでようやくきちんとした建築パースが描けるようになった嬉しさで、
就職したインテリア会社の営業でも提案に手描きパースを取り入れ
会社からも物珍しいと重宝されました。
そんな中、後々の私のパース人生に大きな影響を与えてくれたのが
大阪まで行って受けたヤマハの研修「早描きスケッチパース講座」でした。
従来型の建築パースは作画に大きな製図版が必要でしたし、
描くのに手間もかかりましたが、
この早描きのテクニックは本当にその手間のかかる工程をすっ飛ばして、
しかも従来型とほとんど変わらない正確さで立体の完成予想図が描けてしまうのです。
「え、めちゃくちゃ便利じゃん、これ❗️」
■地元建築パース事務所に弟子入り
本業のキッチン営業よりも、建築パースの世界に興味が湧いてしまった私は
とうとう結婚を機に転職、
というか、見つけていた建築バース事務所に突撃弟子入りしてしまったのです。
無謀というか、浅はかというか・・・。
でも、その時代、建築バースは一枚描いただけでもかなりの高額収入が得られる特殊技能でしたから、
苦手な営業より、技術を磨いて建築パースを描いて生きていきたい、という夢が炸裂しちゃったんでしょうね。
修行先では主に下書きをさせてもらっていました。
大きなビルや、ガソリンスタンド、公共の建物など、そのほとんどが大規模なものでした。
物によっては、周りの建物まで書き込むために現地に赴き写真を撮ってきて
そのビルが建つ背景に見える街全体の絵を描いたりしたことも。
いやー、めんどくさかった。
でも、修行させてくれて、下書きまで任せてくれたアトリエの先生には今でも感謝しています。
■東京転勤、子育てしながら練習、そしてCADの台頭
しかし、
修行も一年も経たないうちに妊娠。
しかも程なく東京転勤が決まってしまい、
泣く泣く東京へ。
しかし、それでも諦められず
子供が寝てから部屋の隅に設置した製図版で夜な夜なパースの練習をしました。
設計図もなかなか手に入らないし、気持ちだけは焦る日々。
しかし、そんなこんなで私が子育てに埋没している間に、
なんと、建築業界には CADというものが登場し、
立体の完成予想図なんて、なんの苦労もなく「ぽん」と出る時代に突入してしまったのです。
ああ、これぞ文明の発達により消え去る技術・・・・。
■パースは自分の夢を現実化するツール。マイホームプランでパースを描きまくる
と、まあ「建築パースで稼ぐ」という夢は儚くも消えたものの、
次なる私の夢は「徳島に帰って家を建てる」でした。
子供を連れて毎日図書館に行き、
新しく入荷したインテリアや建築の雑誌を借りまくり、
気に入ったアイデアをどんどんノートに書き写していきました。
家づくりを依頼する設計士さんを見つけたら、
今度は自分のアイデアをパースにしてまた描きまくり、送りつける・・・。
今となっては、かなりウザい施主でしたが・・・、
これが早描きパースの上達にとても効果的でした。
■工務店にパースの技術で入社
そんなこんなで13年間の東京生活を終え、
徳島にやっと帰ってきて、ついでに離婚までした私は、
紆余曲折あり、地元工務店でインテリアコーディネーターとして働くことになりました。
後日談では、
面接時には緊張していて社長には初めのうち
内心「こんなネクラな子は採用できないな・・」と思われていたみたいでしたが、
マイホーム建築時に書きためたスケッチパースのノートを見た途端、
「採用❗️」と決めたそう。
「 CADパースは便利だけど、あえて手描きで描くことでお客様の心に響く。」
と直感したそうです。
入社してからは、契約前のプレゼンには、必ず私の手描きパースを添付していきました。
成約率がどれくらい上がったのかは数値にはできませんが、
パースを見て感動して契約してくれたお客様が、
お引き渡しの時に「あのプレゼンの時のパースが欲しい」
とおっしゃっていただき、
改めて書き直してプレゼントしたこともあるくらい、
印象に残して下さったお客様もいらっしやったみたいです。
■家具屋勤務でもパースは使えた❗️
その後、インテリアショップでの勤務を経験した時も、
家の図面を見せていただき、購入をご検討中の家具をおくとどんなふうに見えるか、
目の前でぱぱっと描いて差し上げると、
お客様はとっても喜んでくださいました。
部屋に対して大きすぎないか、
どこに配置したら、どんな雰囲気になるか
早く描けるのに、寸法はほぼ正確に表現できる「手描きパース」は
そんな CADの使えないインテリアの現場でかなり使えるツールでした。
何より、お客様からの信頼を得られるというのが、何よりのメリットに感じました。
■「手描きパースが描ける人」と言う立ち位置で建築業界を渡り歩く
その後、ライフオーガナイザーの資格を取り、
フリーのインテリアコーディネーターとしても
働くようになった私を助けてくれたのも
この「早描きパース」でした。
業界全体が CADに慣れてしまい、
手描きパースが描ける人が劇的に減ってしまったのも、
私には追い風でした。
建築に関しては
その当時ほとんど素人に近い存在の私だったにもかかわらず、
パースが描ける、ということだけ
でいろんな仕事をさせていただきました。
インテリアの打ち合わせの時も、
パースを描いて立体的な絵の中に
棚の位置や、
コンセントの位置などを書き込むことで
お客様との認識のずれをほとんど無くすことができたのも大きなメリットでした。
お客様、特に奥様は平面図や立面図では空間のイメージが掴みにくいこともあり、とても喜んでいただけましたし、
■オンラインでパースを教える
また、インテリアコーディネーターの実技試験には建築パースが必要なこともあり、
いろんな方に受験用のパースを教えるようになってきました。
しかし、コロナ時代に突入し、
家に学びにきてくれる人も減ってきた頃、
東京の方からパースを教えて欲しいと友人繋がりで依頼されたことを機に、
iPadを画面共有してzoomで教える「オンライン手描きパース」を始めました。
やってみると、
なんと、普通に対面で教えるよりも、
iPadで線に色をつけながら教える方が
ずっと教えやすかった❗️
オンライン万歳❗️
着彩もデジタルの方がぐんと楽で効率が良いのです。
そんなこんなで
今では買い集めたコピックもあっさり友人の子供に譲り、
全てのパースはデジタルで描いています。
最近はiPadの使い方を別の人にレクチャーしてもらって製図の効率化や着彩の技術の向上に力を入れたり、
日本全国どころか、海外在住の日本のインテリア業界の方からもパースレッスンの依頼をいただいたりと
地味に裾野が広がっているのを感じています。
■忙しい時、本気でプレゼンしたい時の「代行」も
また、パースのレッスンを受けつつも、
直近のプレゼンにクオリテイの高いパースを添付したい、という方には
その人が描いたパースをデータで受け取り、iPadで補正して返したり、
間に合わない部分のパースを代行で描いたり、
もちろんパース作成の全てを請け負うことも可能です。
「締め切りが明後日」みたいな場合でも、可能な限りサポートします。
だって、共に頑張る仲間ですもんね😄。
■まとめ・デジタル全盛の今だからこそ「手描き」
ビジネス感覚に乏しく、売り込みも下手くそな私でも
ただ「パースが早く正確に描ける」という技術を持っていることで
人生のあらゆる場面で窮地を救われました。
コロナ禍で片付けの仕事が激減し、廃業の危機になった時も
救ってくれたのがこの「復刻手描きパース」オンライン講座だったのです。
こんな私の人生のパートナーとも言える「手描きパース」のテクニックを
もっと多くの人に活用してもらいたい。
今日はものすごーーーーく長くなりましたが、
こうして一連の流れとして思い返してみると、本当に私の人生はパースと共にあったんだなあと実感しました。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました❗️
ぜひ、もしご興味が湧きましたら、是非とも一度体験してみてください。
あなたにお会いできる日が来ますように。
では、また。
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