家庭科には「住居」というカテゴリーがある。高校生に「住居」について何を伝えたらいいんだろうか。
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おはようございます!
脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
明日、いつも仲良くしてもらっている大学の坂本先生が
打ち合わせに来てくれる。
なんの打ち合わせかというと
高校家庭科の教科書の「住居」分野について
何をどう教えたらいいか、意見を聞きたい
ということらしい。
私に「住居」について語れと❓
高校の授業でも特に「住居」については
特に一番悩んでいるのに。
🔳知りすぎて逆に「もう何も語れない」
自分ごとき素人狭間が「知りすぎて」とか
めちゃくちゃおこがましい話なんだけど
それでも
私はもう若い頃からずーーーっと
こと「家づくり」に関して
並々ならぬ情熱を持っていたのよ。
起業してからも
世の中の住宅をもっと素敵にしたい、
暮らしやすい家を作りたい
片付けしやすい家を・・・・
そう思って、過去記事では猛烈に家づくりに関して熱苦しい記事をたくさん量産しているので
坂本先生が私に「住居についてアドバイスが欲しい」と言ってくださるのは
とても嬉しいんだけど・・
今となっては、ぶっちゃけ、何を言えばいいんか、全くわからん‼️どうしよー💦
ちなみに
なぜ、過去にたくさん家について書いてきたのに、
今は描かなくなったか、というには色々と要因がある。
🔳「細部までこだわった自分の理想の家を作る」と言う発想が残念な家を増やす
一つの理由はこれだ。
「素人が細部までこだわって口を出すと、家は残念になる」
と言うことがわかってきたからだ。
それは私の意見も同じ。
過去に書いた「収納図鑑」もプレゼントをやめたのは
そのアイデアが設計プランの制約になって「家の残念化」に一役買ってしまっていることを感じたからなんよね。
素敵なアイデアがタダで腐るほど転がっている時代になった今、
施主の「あれもしたい、これもしたい」と欲望が膨れ上がりすぎて
もう制御できない状態になっている。
ズバリ言うと、
「素人アイデアの寄せ集めパッチワーク」
みたいな家が量産されているのが今ってこと。
プロとしては内心
「こういうのは本当は長い目で見たらやらない方がいいんだけどな・・」とか
色々思うこともあるが、決定的にダメなこと以外は
「いいですねー、できますよ」と施主の意向を汲んで工事を進めるものだ。
お客様の夢は壊しちゃいけない。
だから、言わない。
何が本当に正しいかなんて、
誰にもわからない。
家を建てるその時に、お客様が大満足なら
それでいい。
その後、後悔したとしても、もちろん施主の責任だし。
流行が古くなってダサくなるのもまた時代の流れだ。
ずっと完璧に満足できる家なんて、そもそも存在しないしね。
そんなふうに思ったら、
家づくりに対して発信することなんて
なくなっちゃったし
「あなたが好きなように建てるのが一番」と言う気持ちになったんだ。
収納のプロが綿密に計算して
片付けやすい収納プランを立てるのも
これまた素敵かもしれない。
ずっとあなたの好みが変わらず
今の持ち物の量や
ライフスタイルが変わらないのならば
ものの定位置の綿密なプランニングもありだろう。
でも、そんなこと、
あるとおもう❓
この変化著しい今の時代において
この先20年、30年とこの家に住むのに、
今だけのことを考えて
作り付けの収納をお金をめちゃかけて家に取り付けてしまうことが
本当に有効なんだろうか。
🔳「家はシンプルな箱でいい」
「好きにすればいいじゃん」と投げやりな言葉を言うだけではアレなんで
私の考えを最後に書くとすれば
私の家づくりに対する考え方は一言で言うと
「家はシンブルな白い箱でいい」と言うことだ。
「白い箱」はなんの面白味もなく感じるだろうけど
そもそも、家という箱自体には個性はなくてもいいと私は思ってる。
なぜなら
後から置くであろう、さまざまな「もの」によって、
あなたなりの個性はいやでも追加されていくから
その個性をいつの時代も邪魔せず、
結局一番引き立てるキャンバスのような
どんなおかずも美味しく食べられるような白いご飯のような・・・
そんな家が一番だ、と私は思ってる。
冒険したくば、カーテンやラグで十分に色を追加できるしね。
あえてクロスで遊ぶ必要、ある❓
同じようにここだけの話、
収納内部も、ほとんど空でいいと思ってる。
上部空間を有効に使うために、
枕だなとパイプくらいは付いててもいいが、
作り付けの可動だなは最小限でいいのではないかと私は思ってる。
内部の作り込みは、市販の棚で十分なんよ。
そのほうが移動が楽で価格も安い。
そもそも、収納内部を素敵に見せようとすることをやめた方がいいと私は思う。
バックヤードまで映えを目指す必要はない。
🔳注文住宅のこれから
私はずっと、注文住宅の世界にいたから
「ゼロから施主と作り上げる家づくり」が思考の中心となっていたけれど
ここ数年、
家を作る価格が驚くほどに上がっていることを実感している。
実際のところ、徳島みたいな田舎でも
注文住宅を建てるためにローンを組むのはリスキーだという雰囲気になってきている。
だから「理想の家を持つ」という夢は
「家を注文住宅で建てる」ことで叶えるのではなくて
「暮らし方」で作り上げるんだ
という意識の変換が必要なんじゃないかなって
最近は特に思う。
そのために
まずは、今住んでいる空間を
素敵に磨き上げる力を養うこと。
家具の配置、照明器具、ファブリック、雑貨、グリーン・・・
部屋を素敵に作り上げるのは、今すぐにでもできる。
また、本当に自分が気に入っているものを
一つ一つ、厳選して選ぶこともまた大事なことだ。
「安いから」と言うだけで安易に買い物をしないこと、とも言える。
そして、片付けるためにものを無闇に捨てることばかり考えず、
ずっと一生使い続けたいと思うものを一つ一つ揃えていくことの方に注力すること。
そうすれば、自然とものを乱雑には散らかさなくなるだろうし
例え物が出ていても、それはそれで絵になったりする。
どんな空間でも、
あなた次第で「理想の住まい」に作り上げることができる。
つまり私が考える、住居カテゴリーの学習目標としては
「住みこなす力」の向上を目指す・・・ってことかな。
考えがなんとかまとまったので、
どうなるかわからんけども、
明日、坂本先生にそんな話をしてみようと思う。
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