満島ひかり主演の「ラストマイル」、見てきた‼️
【お問い合わせフォーム】インテリアデザイン・収納プランニング相談・建築バース教室・各種セミナー等のお問い合わせはこちらからどうぞ
おはようございます!
脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
みなさん、もうご覧になりました❓「ラストマイル」。
もしまだ見ていないなら、
ぜひ見に行ってほしい。
もう、現代社会に生きる私たちへの
メッセージが詰め込まれすぎていて
ある意味強制的に意識の変革を促される神映画と言えると思う。
🔳サービスの質を上げすぎると満足度は下がる❓
いきなり
全然違う話から入るけれど
今朝見たyoutubeで東大名誉教授の先生が言っていた
「医療のサービスを向上しすぎると満足度は逆に下がるというデータがある」と言う言葉に
昨日見た「ラストマイル」が重なった。
例えば
手術して成功するかは50パーセントの確率だとすれば
失敗しても仕方がない・・とある程度諦めて、
成功すれば「よかった‼️ありがとう」となるが
90パーセントが成功するようになったら
失敗した時に、「なぜ自分だけ失敗するんだ」と怒りが込み上げるという。
人は、「当たり前」と思うものに価値を見出さなくなるんだ。
ラストマイルで描かれる「流通」もそう。
注文したら翌日には届く、みたいな奇跡のような配送サービスが
今や当たり前として、私たち消費者はそれを受け止めているし
それが叶わないと、すぐに文句をいう。
しかし、それってどうなんよ、って
ちょっと立ち止まり、考えてみよう。
暮らしがもっと良くなってほしい。
もっといいものが欲しい。
もっと私の願望を叶えてほしい。
もっと楽に、もっと便利に。
もっと、安く。
消費者のわがままに、ひたすら応え続けるしか生き残る術はない企業側に歪みが生まれてくる。
もっと言えば、
利益を確保し株価を上げることが最優先課題のトップ層の指示と
ひたすらわがままな消費者のモンスター欲望に挟まれて、
真ん中で必死に動いている膨大な数の現場の人たち
が体力と心をすり減らし、命を削っているこの状況は
世の中の仕組みがもう限界に来ていることを示していると思う。
🔳世の中はフラクタル。世界の動きも家庭の中も同じ
上からと下からとに挟まれて、
真ん中でぎゅーぎゅーに頑張らざるを得ない状況は
私たち女性が体験する
「子育て・家事」にも同じことが言える。
片付けを完璧に。
料理も完璧に。
仕事も完璧に。
じゃないと周りから色々と責められる。
自分ならできる。そうありたい。
これくらいのこと、乗り越えられる。
もっと休みを削って、もっと努力して、頭を使って。
しかし、そうやって笑顔を捻り出して頑張れば頑張るほどに、
家族はそれを「当たり前」として受け止め、感謝をすることを忘れてしまう。
ありがとうも言われず、
文句ばかり言われて、
もっと頑張らないと、私は認めてもらえない、と自分を追い詰める。
映画を見ながら、「同じだなあ」と思っていた。
人が足りないから、経験の浅い人にものすごい重圧がかかってくる。
真面目で仕事ができる人ほど、仕事が積み重なる。
真面目なお母さんほど
効率よく仕事がこなせる人ほど
感謝されないなんて、
まさかそんなこと・・・と思っていたけど
冒頭の東大名誉教授の話を聞いて、
なんか、どどっと力が抜けた、というか
腹落ちした。
本当は、誰もが誰かのために
仕事をすることが嫌なわけじゃないんだ。
人のために動くことは喜びでもあるんだ。
私たちだって本当は
家事をするのが嫌なわけじゃない。
自分がした仕事で
家族が喜んでくれる顔を見ることは
自分の本当に望んでいることなんだ。
でも、「感謝」されない。
要望はどんどん膨れ上がる。
少しのミスで責められる・・・・。
そりゃやる気も無くなるし、
鬱にもなるし
全てを投げ出したくなるよね。
この映画で描かれている「流通」の姿は
まんま、ワンオペで仕事と家事と育児をこなしているあなたそのものだ。
🔳「お金」=「本当の感謝の気持ち」
だから、配送をしてくれている人に「ありがとう」を言おう。
という話ではない。いや、それも大事なんだが、それでは口だけだとここではあえて言おう。
今の資本主義社会において、すでに「お金」は「命」より上位に位置してしまっている。
だから、
私たちがこの現状に少しでも危機感を感じて
なんとかしなくちゃと思うならば
一番初めにすることは
「サービスに相当するお金をきちんと払うこと」だと思う。
安くて良いものを手に入れたい。
形のないサービスは無料であるべきだ、
と言う価値観は
「自分だけ得したい」と言うことと同義だ。
感謝のかけらもない。
そんな気持ちでいるからこそ、
立場が変わって、自分がサービス提供する側になった時にも
適正な「感謝(お金)」が入ってこなくなっているんだよ。
もちろん
想像力を働かせようにも、
この社会がどのように構成されて動いているかは
知らないと想像もできないし
あなたのお母さんが見えない場所でどんな家事を細々とやっているかは見ないとわからない。
あなたのご主人様が会社でどんな重圧と戦っているかも、見ないとわからないよね。
だから、
社会の仕組みを知ろう。
相手のことに興味を持って調べよう。
せめて、この映画一本だけでも見に行こう。
全ての「もの」や「サービス」の後ろ側には
あなたと同じ、血の通った「人」が何万人も存在しているってことが
「流通」と言う小窓からイメージできるようになる。
🔳今から私たちにできること
この映画を見て
膨大な商品が世界中を「流通」していることを改めて実感した。
流通が止まると命に関わるメディカルな物資などのものもあるんだなと思えば
この今のシステムは本当にありがたいものだ。
でも、反面、「どうでもいいもの」
つまり、主題歌にあるように「ガラクタ」も大量に流通しているんだろうなって思ったんだ。
何がガラクタ、とは一概に言えないが
ざっくり言えば「すぐにゴミになるもの」がガラクタと言えるだろう。
本当は、人は今、必要なものはすでに手にしているという話がある。
もう追加で何かを必要としなくても、生きていけるのだが
経済発展のためには物を売り続けなければいけないから
「不要なものを必要と思わせる戦略」が取られ続けているのだという。
それらのいわゆる「ガラクタ」を
流されるままに買わないようにするだけでも
この大いなる無駄は無くなって、
人々はもっと楽になれるんじゃないかなって思う。
「安いガラクタ」ではなく
「適正価格の本物」を
大切にして長く使う。
ものはあなたより、本当は長生きだ。
時代を超えて人を支えてくれる、そんな「もの」を買う消費者が増えたら・・・・
いつか、全く違う世界が現れてくるんじゃないかな。
https://syuno-ya.com/home/ganbaranai-2/
■竹内のおススメコンテンツはこちらから↓↓↓
この記事へのコメントはありません。