もし高校生が「家全体を片付ける」という課題に取り組むなら。
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おはようございます!
脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。
家庭科の授業で学ぶ「片付け」は
中学校で「自分の部屋の片付け」まで学ぶらしい。
だから、高校生でもし片付けを教えるならば
次のステップとして
「家全体の片付け」が妥当かな・・・
などという議論が上がったが
いやいや、高校生とはいえまだ「子供」という立場で
家をメインで管理している親を差し置いて
家全体の片付けリーダーを務めるのは無理があるんじゃないか
と私は思った。
そりゃ、もちろん
片付けを単に「モノの片付け」と捉えて
家族の意思を度外視して、
理想論的に「ものの定位置」を決めたり
「収納方法」を決めるだけなら
できる子もいるだろう。
でも、それそれはあくまで机上の空論で
あんまり意味がないように思ったんだよね。
家族がその仕組みを守れなければ、
片付けても、すぐに元通りになるからだ。
そうすると、どうなる❓せっかく片付けたのに
すぐにパパがポンと、どーでもいいところに、靴下とか脱ぎっぱなしにしていたら・・・
「もうっ‼️ちゃんと片付けてよ‼️」と激おこになるのは目に見えている。
「モノ」だけの片付けは、ある意味簡単だ。
でも
家族各個人の暮らしを無視した仕組み化は
片付けした人のやり方を押し付ける「圧政」となってしまうリスクがあるんだよ。
私だって、
もし自分がちょっと片付けをサボって散らかっている時に
片付けを家庭科で学んできた子供が張り切っていきなりバリバリ勝手に片付けて
「これからは、こうやって片付けてね‼️」などと押し付けられたら
えー、ちょっと待てよ、と思うもんね。確実に。
🔳家族が住む家を「片付ける」手順
とはいえ、そんなことを言っても始まらないので
もし実際に高校生が「家全体」を片付けるとしたら
どういう手順を踏むべきか、考えてみた。
高校生が家族を代表して「片付けリーダー」を務める場合
(もちろん家族は暖かく協力するという前提で)
一番初めにするべきことは「状況観察」だ。
家族、つまり複数人が共同生活をしている
日常生活を送る家族の動きを観察する。
そして、ものが滞留して
問題が生じている場所と
うまく機能している場所を見極める。
「リビングのテレビの前あたりがごちゃごちゃしているな」
「取り込んだ洗濯物はすぐに畳めているけど、畳んだ衣類を各個人の部屋に持っていくまでにソファの上に放置されているな」
「キッチンは片付いているけど、キッチンカウンターの周りがごちゃごちゃしているな」
「洗面脱衣室が全体的にごちゃついているな」
このように問題の箇所を見つけ、
さらに深く一つ一つ分析する。
ごちゃついているのは、誰のもの❓
なぜそこに、その「もの」が滞留してしまう❓
その「もの」は本来ならばどこにあるべき❓
適切な「定位置」は決まってる❓
多くの場合、家族のうちの誰か一人だけが散らかしたりしているわけではなく
明確なルールが決まっていないから、
「なんとなく」みんながふわっとその場所にものを置いちゃっている場合が多いのよね。
ものが集まって、ごちゃついている場所を
一箇所ずつ、一旦リセットしていこう。
例えば「キッチンカウンター」。
カウンターの上、一度全部空っぽにして。
ダイニングテーブルの上で分類してみよ。
何が乗っかってる❓
・文房具
・DM
・薬
・食品
・雑貨
・・・
では、絶対カウンターの上に置いとかなきゃいけないものだけを
みんなの意見を聞きながら戻していくよ。
ママが使うペンは1本あればいい❓
子供達がいつも使うハサミと、ノリも必要かな。
あと、パパのケータイの充電器、財布、会社のバッヂとか・・・
パパのアイテム、多すぎ‼️本当にここじゃないと駄目かなあ❓
別の場所に「パパコーナーを作ってあげる」と言ったら、納得するかな。
薬は別の場所でもいいかな。今は使っていないし。
めちゃ溜まっていたDMは家族で確認。
ほとんどいらないものだった。
保管すべき書類はキッチンに置くべきじゃないよね。
どうだろう。
案外残したいものって、
ほんの少しだったりする。
本当は、毎日使っているものって、そこまで数はないんだな。
あちこちがなんとなく
散らかってしまうのは、
うちの場合
「使ったものを元に戻さない」という「くせ」が原因らしい。
ではなぜ、元に戻すのが面倒だと感じるのか。
よくみたら、
戻す場所の引き出しが開けにくいからだった‼️
定位置が遠すぎた‼️
引き出しがいっぱいすぎて、どこかわからなくなっていた‼️
引き出しの中がパンパンすぎて、ものを入れにくい状態になっていた‼️
「じゃあどういうしまい方なら、めんどくさくなく定位置に戻せそう❓」
引き出しではなく、ヒョイって引っ掛けられるように壁に吊るす❓
蓋つきの箱ではなく、ポーンと入れるだけですむ蓋なしの箱にする❓
棚に、ただ「おく」だけならできそう❓
やり方を押し付けるのではなく
家族みんなの意見をリサーチしながら
片付けが苦手な人に合わせて、
誰もが無理なく、楽にできる方法を考える。
自分の意見を取り入れてもらいながら、
みんなで考えたルールなら、
みんな、協力しながらルールを守ろうとする確率が上がる。
すっごく疲れて、ルールが守れない時があっても、
すぐには責めない。助け合う。
でも、誰かに甘えてズルしちゃダメだよ。
ちゃんとみんなの空間を快適に保つために
一人一人が責任を持つことが大事だ。
綺麗なお部屋は、みんなが協力して作り上げるものであって、
誰か一人が必死になって守るものじゃないんだ。
それに、ちゃんとものが決まった場所にあるって、
とても気持ちがいいし、探し物もぐんと減る。
そして、また散らかり出した時は、仕組みを見直すチャンス。
ものは増えるし、みんなの生活スタイルも変わっていくからね。
片付けに「こうしなきゃいけない」、
なんて決まりきった正解なんてないんだよ。
だから
失敗も間違いも、ないんだ。
考えれば考えるほどに
前よりもっといいアイデアが湧いてくる。
さあ次は、どんなふうに片付けようかな。
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