シニアのお片付けにはサポートが必須、なんだけど、つい「捨てなよ!」て言っちゃってない?
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おはようございます!
脱力系ライフオーガナイザー
徳島お片付けラボ
エクリュプラス竹内真理です。

母キヌヨの引っ越し、パート2を
先日おこなった。
実は、ちょうど一年と少し前に一人暮らしになるための引っ越しをしたんだけど
今度は住む街を変える引っ越しなんよ。
ちょこちょこと準備を進める事ができたので、
かなりモノの精査ができたのはよかったけれど、
それにしても
やっぱり「シニアの片付け」は手強いな、と改めて実感
したわ・・・。
今日は、「親の片付け」に着手するときのヒントになればという気持ちで
母キヌヨを通して、一般的なシニアのマインドに迫ってみたいと思う。

🔳ものが多いには理由がある
ずっと同じ場所に住み続けるシニアに比べたら
引っ越しをする回数が多い母キヌヨは
「余計なもの」をあまり持っていないだろうと思うだろうがそうではない。
時々、私がごちゃついているエリアを
「全出し→分類」をしているにもかかわらず、
びっくりするほど、ほとんど「減らない」。
しかも、
一つ一つの「もの」に「そこにある理由」もあったりする。
歳をとると
立ったり座ったりがとても面倒になる。
だから、座っている周りに、いろんな細々としたものが累積するんだ。
ものが多い理由
ちなみに
キヌヨの場合の「ものが増える理由」は大体こんな感じ。
・防災用品多すぎ問題
・ストック買いすぎ問題
・便利グッズ買すぎ問題
服は案外、多くないが
やたら「カバン」が多い。
また
災害に対する不安はあるよね。
特に「トイレ関係」に不安があるらしく、やたら非常用トイレが多い。
日用雑貨のストックもなくなったら困る、という不安から
「買い物に来たついでに買っておこう」と買い足す。
洗剤や化粧品などの開封済みのものが何本もある
というのもモノが増える要因だ。
使い切ってから次を開けてくれよ・・・と思うが、仕方がない。
サビ落としや、尿石取りなどの、普段使わないような、特殊な洗剤もたくさん購入している。
便利グッズがやたら多いのもシニアの特徴だ。
便利グッズって、大概「一つの用途」にしか使えなくて
しかも、昔からある道具でないから、つい使うのを忘れるっていう難点がある。
人は、そこまで多種類の道具を使えるようにはなっていないのかもしれない。
今まで無くても大丈夫だったものは、
今後も無くて大丈夫なんだ。
🔳対策は「分ける」ただそれだけ。
私がやった「片付け」はとても単純で
気になる箇所を時々「全部出して分ける」をしていっただけ。
いろんなものが混在しながら
ものが増えていく・・・
というのが散らかるパターンだから
分けて、同じ仲間同士をまとめてあげるだけで
頭の中がスッキリする。
どこに何が、
どれくらいあるかわかれば
心が落ち着くものだ。
収納方法は、あなたがアレンジしたりせず
本人のやり方をそのまま採用しよう。
「こうした方が便利なんじゃないか」と思ったりしても
結局、次に行ったら元に戻っていたりする。
長年生きてきた、本人の「やり方」は
そう簡単には変更できない。
合理的でなくても、いいんだ。
とは言え、つい
「洗剤は使い切ってから新しいものを開けてね」とか
「梅干しが冷蔵庫にもうこんなにあるから買わないでね」とか
いらんこと言いたくなるけど、
私も言っちゃったけど
ストレスをかけるだけで、
実際あんまり効果はない💨
何度言っても
いくつも買う、たくさん買う、には
これまた、深層心理に何かしらの理由が必ずあるんよ。
多少買いすぎても、
それで家が埋もれるわけでもないし
死にもしない、と考えて
黙って見守ろう。それしかない。
それよりは、淡々と
「出して、分ける」
「仲間同士をまとめてあげる」
だけで十分だ。
キヌヨのように「引っ越しの手伝い」という名目があれば片付けに手を出しやすいが
そうでもない場合、
勝手に「出して、分ける」
はやりにくいだろう。
本人が困っている、片付けたい、
という意思があるのを確認して
「ちょっと手伝おうか」と水をむけてみて。
抵抗されたら無理じいはしてはダメだよ。
親の部屋がとんでもなく散らかってたり、
ものが多いと気になるだろうけど
「ちょっとは片付けたら」
「捨てなよ」
などと抽象的に言葉で責めるのはしないであげてほしいな・・・。
また、
高齢者の片付けをサポートする場合
あなたから見てどう見ても「これ、いらんやろ」と思うものがあったとしても
本人的にはすごく必要としているものも多い。(紐とか、チラシとか、大野のりの透明のパッケージとか)
また、本当はいらないものだけど、捨てる決断ができないようなら、
あなたが「これ、欲しい」と言って
もらってあげてもいいと思う。
その後、こっそり捨てたのがバレても
「友人にあげた」と言えば納得したりするものだ。
身内には、つい立場が近すぎて
歳をとった親の変化に
悲しくなったり、
イライラすることも多くなるかもしれんけど
いずれは自分も通る道だ。

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